コンドミニアム退去した日から、数日経ちました。あの日の嫌な気持ちも、大分無くなったので冷静に記事が書けると思います。タイのコンドミニアムの退去時の実情をよく調べていなかった私も悪いと思いますが、それにしても嫌な気分にさせてくださった前オーナーのおかげで、素晴らしい環境にあったコンドミニアムでしたが早く退去できて良かったと思えるくらい苦々しい思い出ができてしました。
荷物を全部移動し終わって、日系不動産屋さんと前オーナー(女性)との立会いの日、部屋で待っていると、前オーナーさんは時間ぴったりにやってきました。部屋のドアを開けて出迎えると・・・
私:「サワディーカー」
前オーナー:「○○不動産はまだ来てないの?」
私:「10分遅れるそうですよ。」
前オーナー:「フンッ!」(老眼鏡を鼻にかけ下から睨むような感じ)
ナニー!!!タイで挨拶を無視されたの初めて!!!!と驚いていると、前オーナーはズカズカ入ってきて、一人無言で部屋のチェックを始めました。手のひらで台の上をなぞってホコリチェックもしているし、とにかく細かい!!やばい!!!もう、この時点でとても嫌な予感がジワジワと漂ってきました・・・・・。
実は、この立会いの日から一週間前、私は日本に一時帰国、主人は仕事が忙しくだいぶ遅い帰宅時間等、言い訳に過ぎませんが、パッキングばかりに気を取られ掃除を怠っていたのです。アヤさん(家政婦さん)も雇っていません。一応、引越しの日に、掃除機は隅々までかけましたが、細かい所まで手が届きませんでした。
前オーナー:「テレビの上、棚の上、冷蔵庫の中、トイレの水垢、ベランダの窓が汚い!!トースターにパンのカスがある!!普通、こういうのは家政婦がいつも綺麗にしておくものよ!!」
私:「でも、退去した後ハウスクリーニングするのはオーナーの義務でしょ。」
前オーナー:「いいえ、(私もちで)ハウスクリーニングが必要よ!!!」
私:「そんなの、必要ない」
前オーナー:無視してチェック作業続ける。
タイの不動さんの場合、大きな汚れがない場合はハウスクリーニング代はデポジットから引かれないと思っていた私。さっき、前オーナーに指摘された内容が(箇所は多いですが・・・)どうも「大きな汚れ」に思えなくてもうこの時点で、ムキーーーーーーッ(怒)状態。
するとそこへ、20分も遅れてやってきた日系不動産担当者(日本人女性、ちょっとお疲れなのかヨレヨレ)。この物件を借りた時の担当者(タイ人)は退職したとのこと(なぜか、見積もりしてもらった引越し業者さんから聞きました・・・)。私とも前オーナーとも初めまして状態。
担当者:「I'm sorry.....」
前オーナー:(ギロリと睨む。)「フン!、、、、渋滞かい?」
担当者:「そうです」
前オーナー:無視して一人でチェック。
で、その担当者さんも前オーナーと一緒にチェックするかと思いきや、私と一緒に突っ立ってるだけ。・・・・・・ん?やばい。これはいよいよ、前オーナーの思うがままになっていくぞ・・・・。
そして、前オーナーのチェックが終わりました。掃除が行き届いていない点の他に、指摘されたのは以下の点です。
①備え付けのイス(肘を置く部分)と引き出しがぶつかって付いた跡
②書斎の机の上の擦り傷(普通に使っていただけ、通常損耗レベル)
③スライド式と前後式の引き出しがぶつかって少し欠けた棚(3mm×3mm、通常損耗レベルでは?)
ぐぬぬぬぬぬ。「はい、そうですか」と引き下がるのも嫌なので、「ちょっと待ってよ。」と食いつきました。(不動産担当者に伝えてもらおうとしたのですが、タイ語の単語帳を出してきたので、こりゃダメだと思い、片言の英語で言いました。)
私:「この①のイスの跡、この備え付けのイスを使ったら、誰が使ってもこうなるじゃん!!」
前オーナー:「じゃ、もっと浅く座ってぶつからないように使えば?フンッ!」
私:ワナワナワナ(怒)「そこにそのイスを置いたオーナーが悪い!!!」←声出ていない
そんなに怒る事でもないかもしれなかったですが、前オーナーの態度が最悪。怒りのあまり最後の台詞は口に出す事が出来ませんでした。怒りを抑えていると体の血がサーッとひいてきてしまったので(ちゃんと交渉できない自分が情けない・・・・)、主人に電話で助けを求めてしまいました。
結局、主人にも交渉してもらいましたが、前オーナーに指摘された点は覆す事ができずに終わりました。どのくらい金額がかかるかわかりませんが、万が一、ありえない金額を提示してきたら、不動産会社を介して交渉していきたいと思います。
そして、最後の最後に、玄関の仕切りをはさんで靴を履く作業をしながら不動産会社の担当者さんと、今後どう連絡取るかを話していたら、「早く外に出ろ」というふうに、前オーナーにドンと背中を押されました・・・・。もう、最悪なオーナー。もしかしたら、タイ人だけど、タイ名を持つ別な国の方だったかもしれません。顔が中華系タイ人というより・・・・もっとC国やK国寄りだった感じ。
退去時の注意点ですが、あらかじめどのような部分に注意しておかなければならないか不動産会社(orオーナー)に確認を取っておいたほうがいいかもしれませんね。タイの場合、不動産会社よりもオーナーさんと細かく情報交換していたほうが、後々いやな思いをしなくてすむかも・・・・・。オーナーの性格によって大分チェックポイントが変わるそうです。ちゃんと入居前に注意点を言ってくれるオーナーもいるそうです。特に新しいコンドだと、今回の様に経年劣化や通常損耗という言葉は通用しない!?場合があるかもしれません・・・・
ちなみに、新しい家の新オーナーさんは、入居時に注意点をいろいろ教えてくれました。仕事も掛け持ちしていて忙しいのに「何か不具合あったら、24時間いつでも電話してね♪体調悪くなったらおしえてね、すぐ家政婦の手配できるから♪」と言ってくれるほど親切。先週なんて、「タイマッサージ行くけど、一緒にいかない?」と誘ってくれたくらい。しかしながら、そういう言葉に甘んじて、家の使い方に手を抜かないようがんばります!!
この写真は、新しいお家のお庭に毎日のように来る野良ネコちゃんです。
この記事を書きながらまた少しだけ、モヤモヤとした嫌な気分が湧き出てきてしまいましたが、このネコちゃんを思い出したおかげで吹き飛びました。
この記事が、これからタイで初めて生活される方の参考になったら嬉しいです♪
では。